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育児と仕事の壁を乗り越え、カスタマーサクセスを学んでサントリーで事業変革

作成者: 弘子ラザヴィ|May 5, 2024 1:30:00 PM

SuccessGAKO(サクセス学校)では、カスタマーサクセス人材の育成を通じた女性のキャリア支援にも力を入れています。テーマは「Being Myself. 自分らしく生きる」。仕事を通じた、自分らしい生き方の実現です。

サントリーホールディングスの井上由美子さんはSuccessGAKOで学び、カスタマーサクセスを実践して大きな成果を上げられました。

その功績が認められて管理職に昇格し、現在は人材育成に携わっていますが、その道のりは決して平坦ではありませんでした。育児と仕事の両立に悩んだり、異動によって自信を失ったり。壁を乗り越えるなかで、ただ頑張るだけではなく自分が楽しむことや、自分の強みに目を向けることの大切さに気付いたそうです。

苦しみながらも仕事を続けられたのは、「会社が好き。仲間が好き」だから。管理職として「自分も仲間も楽しみながら成長できる環境を作りたい」と話す井上さんのキャリアストーリーをご紹介します。

井上さんのキャリアストーリー

  • 育休から復帰後に育児と仕事の両立に悩む。すべてを自分で頑張ろうとして苦しんだ経験から、自分が楽しむことの大切さを実感
  • 仕事では異動を機に自信を失ったが、自分の強みに目を向けることで前向きになれた
  • 辛い経験を重ねても仕事を続けられたのは、仲間の存在のおかげ。これからはその恩返しをする時間
  • 現在は管理職として、昔から関心のあった人材育成に携わり、やりがいを感じている
  • マネージャーとして自分が楽しみながら、仲間が強みを生かして活き活き働ける環境づくりに取り組んでいる

育児と仕事の両立に悩んで辛い経験をされたことがあるそうですね

一番辛かったのは、娘が4歳の時、雨の日に保育園へお迎えに行ったら「なんでママが来るの!パパじゃないといや」と長靴を投げられたときのことです。その夜は、辛くて涙がとまりませんでした。

育休を制度上限の3年に延長したほど、娘がかわいくて仕方がないのに、復職後は一緒に過ごす時間がしっかり取れない。そのうえ、仕事も出産前のように動けない。何のために復職したのか分からず、仕事を辞めようと思ったことも一度や二度ではありません。

それでも当時は、仕事も育児も頑張ろうと必死でした。長靴の件があってから、朝4時に起きて自分の準備を終え、娘が起きたら10分間、おままごとをする生活を送りました。

 

お子さんとの時間を確保するために、努力されたのですね

はい。でも、今思えば、その頑張りは空回りしていました。

教育専門家の方が「ママ自身が自分の人生を楽しみましょう。すると子どもは変わり、未来が変わります」とおっしゃるのを聞いた時に気付いたのです。当時の私は仕事も家事も娘のこともすべてを自分でやろうと必死で、子どもと笑顔で向き合えていなかったと。

必死の形相でお迎えにきたら、娘も「ママはいや」となりますよね。それからは、意識的に自分が楽しいと思う時間を作るようにしました。

今、子育てや仕事を頑張っている女性には「楽しい時間を過ごしたりしてほしい」と伝えたい。

ママは毎日すごく忙しくて大変です。すべてを1人で完璧にこなす必要はありません。少し家事の手を抜いたり誰かに頼ったりして、自分のための時間を作ってほしい。散歩をするとか、自分の物を買うとか、ヘッドスパに行くとか。
ママの笑顔を見れば、お子さんも嬉しくてきっと笑顔になるはずです。


写真:ご家族で花見を楽しむ井上さん

 

その後、お子さんとの関係はいかがですか

娘は中学2年生になりました。今が一番、良い母子関係です。

好転したきっかけは、コロナ禍での在宅ワークです。初めて私が働く姿を見て「ママを応援しよう」という気持ちになったようです。

ちょうど娘が自発的に行動することが増えた時期に、私もあれこれと口出しせずに見守るスタイルに変えました。すると、娘は生徒会長に立候補するといった挑戦を始めました。

今、私は娘の秘書だと思っています。

娘は仕事を通じて世の中に貢献したいので、私が所属するデジタルマーケティング部の同僚と交流したり、著名なマーケターの方に娘の夢を書いた作文を送ってメッセージをいただいたり。社会との接点を持つ手助けをすることで、娘の将来を応援しています。

最近は「サントリーで働きたい」と言っていますよ。

写真:お嬢さんと連弾する井上さん

 

仕事でも壁にぶつかったことがあるそうですね

営業推進部からデジタルマーケティング部へ異動したときのことです。営業推進部時代に、あるプロジェクトを担当した時の推進力や周囲を巻き込む力が今の上司の目にとまり、デジタルマーケティング部に配属されました。

当時、私はデジタルもマーケティングも初心者。

同僚は知識が豊富で論理的に話を進める方ばかりですが、私は当時、論理より直感で動くタイプでした。「どうやってこの部署でプロジェクトリーダーを務めたらいいのだろう」と悩み、自信を失い、仕事にも積極的に取り組めない時期がありました。

 

どのようにしてその時期を乗り越えたのですか

あるとき上司から「スキルを学ぶことは簡単。でも、あなたのマインドは、研修を受けても簡単に身に付けることはできない」と言われたことがきっかけです。

悩んでいる頃は、ビジネススキルを学ぶための研修を受けたり、論理的思考に関する本を読んだりして、周りと比べて自分に足りないものを補おうと必死になっていました。

上司の言葉で考え方を変え、自分の強みに目を向けるようにしたら、少しずつ前向きに仕事に取り組めるようになりました。


写真:会社の同僚と一緒の井上さん(右)

 

この頃、SuccessGAKOの講座を受講されたのですね

土曜日に講義があったため、家族を優先したい気持ちから、はじめは受講をためらいました。でも、仕事に前向きになれたタイミングだったので「やってみよう」と決断。

受講して大正解でした。

当時、健康経営を支援するアプリ「サントリープラス」でカスタマーサクセスの導入を進めていました。チームはまだ数名で、具体的に取り組み始めるところだったので、学んだことを即実践に移しました。カスタマーサクセスを導入してサントリープラスが軌道にのったのは、SuccessGAKOを受講した成果です。

そして、その後も継続できたのは、SuccessGAKOで出会った仲間のおかげです。

受講後も連絡を取り合っている同期の中にはカスタマーサクセス歴の長い方もいて、組織の成長に応じて生まれる課題の解決策を知ることができました。弊社のカスタマーサクセスは、今では20名を超えるチームに成長しています。

写真:井上さん

 

育児と仕事の両立や異動など苦しい経験があっても、仕事を続けた原動力は何ですか

サントリーとそこで働く仲間が好きだからです。

大学では管理栄養士の勉強をしました。病院などへ就職する人が多いなか、私はビールが好きだったので、お酒を楽しみながら健康で元気な毎日を過ごすことができるようお手伝いしたいとサントリーを志望しました。

憧れのサントリーから内定をもらった時の喜びは今も忘れることができません。

壁にぶつかって悩むたびにいつも仲間が話を聞いて、支えて、励ましてくれました。そのおかげで働き続けることができています。これからは仕事を通して、会社と仲間に恩返しをしたいと思っています。

写真:同僚に囲まれる井上さん(中央)

 

井上さんの「Being Myself」を教えてください

仕事もプライベートも楽しみながら成長し続けることです。

私自身もそうありたいし、家族や同僚がそうなれるよう全力でサポートしたい。そのために、相手の気持ちに寄り添い、小さな悩みでも相談しあえる存在になりたいと思っています。

サントリーの創業精神の1つは「やってみなはれ」です。

挑戦は、信頼関係のない仲間と一緒にはできません。まずは私自身が一つ一つの行動を通して仲間からの信頼を積み重ね、仲間を信じ、みんなで大きな挑戦をしたいです。

これまでたくさんの壁にぶつかって、「やってみなはれ」の解釈も変化しました。以前は失敗を恐れずとにかく挑戦することだと思っていましたが、今は失敗から何を学び、次にどう活かすかが大切だと考えています。

 

これまでの経験から得た学びは、現在のお仕事にどのように活かされていますか?

現在、デジタルマーケティング部のマネージャーとして、人材育成を担当しています。

私が異動して自信を失った時、上司の一言のおかげで、自分の強みに目を向け、前を向くことができました。今度は、私が1人ひとりの強みを見つけて、いきいきと輝ける環境を整える番。 1人でも多くのメンバーが「去年の自分より成長した」と実感できるよう、サポートしたいです。

加えて、自分自身が仕事を楽しむことも大切にしています。

過去に仕事と育児の両立に悩み、輝きを失った経験から、私自身が笑顔でいることの大切さを学びました。私が楽しく仕事をすれば、メンバーにも良い影響が出て、高い成果を出せるはずです。私の失敗から学んだことを活かして、自分と仲間が輝ける環境を作り続けたいですね。

 

これからカスタマーサクセスを学ぶ方にメッセージをお願いします

カスタマーサクセスは社内の様々な部署と関わったり、複数の物事を平行して進めたりするマルチタスクが求められます。まさに家事と育児を両立する女性にもぴったりの仕事です。

私はカスタマーサクセスに出会ってから「変革」を強く意識するようになりました。

担当した「サントリープラス」は、自販機を設置いただいた企業の健康経営をお手伝いするアプリです。SuccessGAKOでの学びを経て、サントリープラスの導入企業は1000社を超え、専門の営業部隊も誕生。これまでの「自販機を設置していただくまでが勝負」だった自販機ビジネスを大きく変えることができました。

学びの一歩を踏み出したら、数年後に見えている世界は必ず変わるはずです。ぜひ楽しみながら学んでください。