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カスタマーサクセスオペレーションズとは:顧客データから未来を操る魔術師

作成者: 弘子ラザヴィ|Nov 2, 2024 11:30:00 AM

カスタマーサクセス(CS)オペレーションズとは?

CSオペレーションズとは通常、社内に存在するあらゆる顧客データを200%活用することをミッションに、顧客データの分析と関連システムの管理・運用を担うチームのことです。「CSオプス」という呼称を用いられることが一般的です。

特定のカスタマーを担当しハイタッチでケアをするカスタマーサクセスマネージャー(CSM)と異なり、CSオプスのメンバーは、カスタマーと直接接触は持たず、バックオフィス機能として専業で活躍します。

仮に今、あなたの会社では多様な部門・システムに大量の顧客データが蓄積されているとしましょう。戦略カスタマー数社を担当するCSMであるあなたは、データを活用してよりプロアクティブ(能動的)、プレディクティブ(予測的)な施策を展開したい。

けれど、担当カスタマーのケアが主な仕事のあなたが、同時にデータ分析をゼロから行うのは非効率であり、非現実的です。代わりに、それを専業で行い組織知(ナレッジ)にしてくれる人がいれば、より有効な施策を組織的に展開できて断然良いね、という考え方です。

CSオプスがいい仕事をすれば、CSMは担当カスタマーに集中していい仕事をできる。加えて、そんなカスタマーサクセス活動がハブになれば、営業やプロダクトにもよい効果をもたらせます。という事情から、一定の顧客データとカスタマーサクセスの成熟度がある企業では、CSオプスが活躍しています。

ここで、興味深いデータをご紹介しましょう。

CHURNZEROが実施した「カスタマーサクセス・リーダーシップ調査2024」によると、専業で活躍するCSオプスチームが存在する企業の割合は、60%(2022)、61%(2023)、54%(2024)でした。2024年は数%減少したものの、依然、CSオプスは過半数の企業で活躍しています。

下図は、CSオプスの有無を企業の創業年数別に分解した2024年の結果です。

出所:Customer Success Leadership Study 2024

一目瞭然ですが、先に「一定の顧客データとカスタマーサクセスの成熟度がある企業」といった通り、企業の年齢が高くなるほど比率も高まり、創業10年超の企業の実に6~7割でCSオプスが活躍しています。

そんなCSオプスの基本を分かりやすく説明する ジェイソンさんの記事を以下にご紹介します。ぜひご覧になって、皆さんの会社でもCSオプスの可否を検討してみてください。

注:著者Jason Noble氏の許可を頂き原文の和訳を紹介します

カスタマーサクセスオペレーションズだって? もっと教えて!

「セールスオペレーションズ」がホットに議論されたのは、それほど古くない過去のことです。企業内に眠る膨大な営業データを活用し、営業プロセスの効率と成約率に寄与する業務(即ち、セールスオペレーションズ)を考えましょう、という議論です。

やがて範囲を広げ、リードの追跡・処理・管理、コンバージョン率管理、ウェブ分析など、より幅広いマーケティング支援まで考えましょう、という議論へ発展しました。

どれも素晴らしい議論です。しかし残念ながら、どれもカスタマージャーニーのごく初期部分しか議論していません。つまり、カスタマーがプロダクトを使い始める前、サービスに慣れる前、ソリューションから価値を得る前の話です。

議論を今日、ないし数年前くらいまで早送りしましょう。

私たちはカスタマーサクセスの世界、別の言い方をすると、組織DNAレベルでカスタマーセントリックな仕事の仕方を重視する世界に突入しました。

多くの企業が、カスタマーサクセスチームを立ち上げたり、カスタマーサクセスマネジャーを数人採用したりしましたが、それらはごく最初の一歩にすぎません。

他にも、カスタマーを中心に据える企業としてのリーダーシップ、適切な人材、システム、ツールなどが必要ですし、どれも単独では全く機能しません。

適材を考える一貫で検討すべき新しい役割に「カスタマーサクセスオペレーションズ」があります。

規模により、カスタマーオペレーションズ・アナリスト、カスタマーオペレーションズ・マネジャー、もしくはカスタマーオペレーションズ・チームと幅があります。

また、最初はより広範囲な業務をカバーする「CSオペレーションズ・チーム」の一部かもしれません。その場合でも、彼らがもしカスタマーサクセス・チームの専属なら、かなり高い価値とROIをもたらす仕事をしてくれます

カスタマーオペレーションズは、以下の通り限定的ながらも割と固い責任と役割を担います:

・カスタマーデータの一貫性担保
・カスタマーデータの分析
・カスタマーサクセスシステムの管理・運用
・カスタマーデータの統合
・カスタマーデータのレポーティング
・カスタマージャーニーのマッピング

中でも「カスタマーサクセスシステムの管理・運用」という役割は、カスタマーサクセス業務で使うカスタマーサクセスプラットフォームやツールの選択・導入・管理をする仕事で、私自身とても世話になっています。

更により重要なのは、カスタマーサクセス以外の、事業部門やプロダクト部門が使っているツールのデータともデータ統合する役割も担っている点です。

例えばカスタマー360度評価に、プロダクト利用(usage)状況とプロダクト活用(adoption)状況のデータを取り込むことが可能です。その場合、カスタマー360度評価に含むべき情報項目は以下の通りです:

  • カスタマーの健全度スコア - 各社の更新または離脱する可能性
  • 収益に関わる情報 - 例: 毎月の収入、更新日、入金状況
  • リスク - 例:チャーンのリスク、全般的なビジネスリスク
  • リアルタイムのサポートデータ - サポートプラットフォーム上のデータ
  • ライセンス情報 - 追加サービス/プロダクト情報含む

これらはすべて社内にある顧客データ、それもほぼ未活用な重要データソースから手に入れることができるのです!

カスタマーオペレーションズの機能があれば、カスタマーフォーカスな視点に基づいて上述の顧客データを活用できます。結果として、カスタマーサクセスのレベルを、受動的(リアクティブ)から能動的(プロアクティブ)へ、更に予測的(プレディクティブ)へとレベルアップできるのです。

さて、あなたの会社のカスタマーオペレーションは一体どういう仕事をされてますか?
果たして、社内の顧客データから導ける洞察を120%活用しきっているでしょうか?